『知られざる地政学』の刊行のお知らせ

しばらくの間、このサイトへのアップロードを怠っていました。拙著『知られざる地政学』の執筆活動のためでした。本日、この上下巻の拙稿が仕上がりました。まだ、校正作業などが残っていますが、とりあえず10月と11月にそれぞれが社会評論社から上梓される予定です。

書いた分量は上巻が400字原稿用紙換算900枚弱、下巻が1000枚程度といったところでしょうか。いわば、命を削って書き上げたものです。その意味で、最後の著作になるかもしれません。

とりあえず、目次部分を紹介しておきます。

 

〈上〉

総論:米国の覇権を支える構造分析

 まえがき ……………………………………………………………………………………… 3

第1章 米国の覇権をめぐる理解 ……………………………………………… 15

第2章 科学の政治化 ………………………………………………………………… 29

  (1) トロフィム・ルイセンコ による生物学の破壊 34

  (2) スタンレー・ポンズとマーティン・フライシュマンによる

    「低温核融合」事件 46

  (3) 科学者の「気高い嘘」 59

第3章 知的財産権と米国の覇権 ………………………………………………65

  (1) TRIPS という桎梏 66

  (2) TRIPS を利用した強権 75

  (3) 抜け道の用意 82

第4章 科学技術の「進歩」と情報操作 … ………………………………91

  (1) チョムスキーの教え 92

  (2) 核発電所の安全性をめぐって 97

    (A) 核分裂研究の歴史

    (B) 核発電をめぐる利害関係者

    (C) 騙されてばかりの日本人

  (3) 遺伝子組み換え、ゲノム編集の安全性をめぐって 114

    (A) 遺伝子をめぐる科学研究

    (B)『分子政治学』

    (C)『遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実』

      ① 昭和電工事件

      ② 科学者の不誠実

      ③ 裁判所の不誠実

      ④ FDA の不誠実

      ⑤ マスメディアの不誠実

    (D) 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)をめぐって

    (E) ゲノム編集をめぐって:『売り渡される食の安全』

  (4) サイバー空間の安全性をめぐって 187

    (A) サイバー空間の誕生

    (B) 米国政府のサイバーセキュリティ戦略

    (C) EU のサイバーセキュリティ戦略

    (D) プラットフォーム規制強化の流れ

    (E) GDPR は失敗だったのか

  (5) AI の安全性をめぐって 231

    (A) AI の変遷

    (B) AI 規制

    (C) AI と地政学

第5章 覇権国アメリカの煽動と

    エスタブリッシュメントの正体 … …………………………… 275

  (1) 好戦的な覇権国アメリカとウクライナ戦争 276

    (A) ロシアからみたウクライナ戦争

    (B) 米国にとってのウクライナ

    (C) ウクライナ戦争の終わらせ方と将来の安全保障体制

  (2) 米国のエスタブリッシュメント 307

    (A) エスタブリッシュメントの変容

    (B) バイデン政権を支える好戦的エスタブリッシュメント

  (3) 軍産複合体の影 325

 

〈下〉

四つの各論 エネルギー、食料、サイバー空間、金融

 

 第1章 エネルギー

   (1)核エネルギーをめぐる覇権争奪

     (A)座礁した米国の核エネルギー産業

     (B)ロスアトムによる上意下達システム

     (C)虎視眈々の中国の核エネルギー産業

   (2)石油をめぐる覇権争奪

     (A)巻き返しをねらう米核エネルギー産業

     (B)米国の石油戦略

     (C)中国の石油戦略

     (D)石油メジャーの石油戦略

     (E)ロシアの石油戦略

   (3)天然ガスをめぐる覇権争奪

     (A)米国のガス戦略

     (B)ロシアのガス戦略

     (C)水素戦略

 

 第2章 食料

(1)食料安全保障にみる覇権争奪

     (A)米国の食料安全保障戦略

     (B)中国の食料安全保障戦略

     (C)ロシアの食料安全保障戦略

(2)アグリビジネスをめぐって

   (A)穀物メジャー

   (B)種子ビジネス

 

 第3章 サイバー空間

   (1)サイバー空間の基盤にかかわる覇権争奪

      (A)光ファイバーケーブルをめぐって

         (B)地球低軌道(LEO)衛星利用をめぐって

   (2)半導体のサプライチェーンをめぐる覇権争奪

      (A)半導体のサプライチェーンをめぐる基礎知識

         (B)強まる国家による民間企業への干渉・介入

      (C)米国の仕掛けた半導体戦争とその行方

      (D)今後の展開

   (3)AI依存の恐怖

 

 第4章 金融

   (1)通貨をめぐる覇権争奪

      (A)外貨準備の凍結

      (B)ペトロダラーの行方は覇権国アメリカの衰退を暗示

      (C)人民元決済の広がり

      (D)SWIFT停止と対策

      (E)脱ドル化は起きているのか?

   (2)CBDCをめぐる覇権争奪

      (A)暗号通貨と暗号資産

      (B)ドル化と送金問題

      (C)広義の暗号通貨の利用状況

      (D)広義の暗号通貨への各国別規制

 

結びにかえて:宇宙をめぐる覇権争奪

 

 

 

あとがき

 

(Visited 73 times, 1 visits today)

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

このページの先頭へ