どうしようもないほど無知蒙昧なオールドメディア:米ロ首脳会談を前にして 「テレグラフ」を読め!

ドナルド・トランプは8月13日、自身のSNSであるTruthSocialにおいて、最初に、「非常に不公正なメディアは私のプーチンとの会談について報じている」としたうえで、「解雇された敗者や、ジョン・ボルトンのような本当に間抜けな人たちの言葉をしきりに引用し、会談がアメリカ国内で行われるにもかかわらず、「プーチンはすでに勝利した」と述べた人物の主張を強調している」と書いた。

 

「テレグラフを読め!」

それでも、少しずつ真実を伝えようとするオールドメディアも現れている。8月14日付の英「テレグラフ」の記事「分裂したウクライナ人がゼレンスキーのために戦うことを拒む理由」はまさにそんな例であり、必読だ。

まず、ウクライナ戦争に関するもっとも基本的な認識として、「ウクライナは「目に見えて戦争に負けている」」(Ukraine is “visibly losing the war”)という点が重要である。これは、記事で紹介されているポーランドの軍事アナリスト、コンラート・ムズキャの見解だが、私は、「現代ビジネス」において2025年1月2日に公表した拙稿「【報じられない真実】3年目の新年、すでにウクライナ戦争の勝負は決している!」や2月10日付の「もはや敗色濃厚!それでも兵力増員を図るゼレンスキーの愚」において、ウクライナが負け戦状態にあることを指摘してきた。

ようやく、オールドメディアの一部も、「真実」を報道せざるをえなくなってきていると言える。そのうえで、「テレグラフ」は、士気の下がったウクライナ兵に関連して、「さらに悪いことに、ウクライナの歩兵部隊は縮小の一途をたどっており、脱走や死傷者は昨年動員された20万人を超えている」と正直に書いている。

加えて、「約65万人の戦える年齢の男性がウクライナから逃亡したと考えられている」とも指摘している。身を隠す者もいれば、徴兵将校や軍の精神科医に賄賂を渡して健康上の免除を求める者もいるという。

 

戦争継続を求める欧州政治指導者の「狂気」

こうした現状をしっかりと認識すれば、一刻も早く戦争を停止しなければ、それだけウクライナ人の生命や財産が失われることは明らかだろう。何も、ロシアに無条件降伏しろとは言わないが、こんなウクライナに軍事支援するから、戦争をつづけろというのはおかしい。

プーチンからすれば、停戦は大きな妥協であって、譲歩なのだ。戦争を継続すれば、必ずロシアの占領地域は増えるだろう。そうであるならば、欧州政治指導者とゼレンスキーがまとめたという五つの原則(①領土交換までの長期停戦、②ロシアはウクライナに対し、人的・物的損失に対して5000億ドルから1兆ドルを支払うこと、③西側からの安全保障、④子どもたちや捕虜は帰国させ、制裁を発動することなど)といった要求はまったくナンセンスだ。

戦争が長引くほど、ウクライナはもちろん、ロシア側も死傷者が増える。したがって、トランプがいうように、一刻も早く戦争を停止するのが当然なのだ。

 

 

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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