やはりLock Abe up(安倍を牢屋にぶち込め):1年を回顧する

今年1年を回顧してみましょう。以下に論座に掲載したわたしの論考を掲げます。

 

 

【7】司法改革を急げ:デジタル化で刷新せよ

司法が立法や行政に厳しく対峙できなければ、ニッポンの「病」はいつまでも治らない

 

2020年12月25日

「フリーゲージ高速列車」が「一帯一路」の空間を拡大か

空間を切り裂く鉄道

 

2020年12月21日

eスポーツにおける「ロボ・ドーピング」問題

フェアプレイの精神が保障されないまま推進してもよいのか

 

2020年12月18日

「殺人サイバー攻撃」という悪夢

病院のシステム破壊で、初めての死者がドイツで発生

 

2020年12月16日

「電子予防接種証明書」がもたらす新たな「差別」

その恐れを十分に意識したうえで、一刻も早く準備に取り組め

 

2020年12月15日

皮肉な話だが、隠蔽体質のロシアの「デジタル化」に学べ

DX、クラウドプラットフォーム、公務員の削減

 

2020年12月09日

「サプライヤー責任」と人権問題

日本企業も責任を全うせよ

 

2020年12月07日

「ディープフェイク」の次に注目されるのはAI言語モデル「GPT-3」

目前に迫るライターの失業

 

2020年12月04日

安倍・トランプ政権が教えるディスインフォメーション対策の重要性

事実と虚構の区別を必要としない人々をつくり出し操作する恐ろしさ

 

2020年12月02日

「電子ごみ」(E-waste)に気をつけて

日本企業の問題意識の低さに懸念

 

2020年11月30日

【6】縦書きへのこだわりを捨てよ

国民全体に広がる「無意識」に敏感になれ

 

2020年11月27日

世界の大学に忍び寄る監視システム

大学教育の「デジタル化」とコロナ対策を名目に日本でも?

 

2020年11月25日

ゲーム機購入の前に子どもと環境問題を考えては

ゲームのストリーミングサービスは環境への負荷を急増させかねない

 

2020年11月20日

「腐敗輸出」規制で後手に回る日本のお粗末

多国籍企業の振る舞いを規制する腐敗防止策強化は世界の流れ

 

2020年11月18日

「嵐コンサート事件」を報道しないジャーナリズムを問う

最先端の「コンテンツ産業としてのジャーナリズム論」

 

2020年11月14日

「ナゴルノ・カラバフ戦争」が終結:アルメニアの敗北とロシアの痛手

旧ソヴィエトでのロシアの影響力低下が世界全体におよぼす地政学上の変化は

 

2020年11月12日

脱炭素化で遅れる日本

「国境炭素税」の導入も視野に

 

2020年11月10日

デジタル分野のデカップリングはどこまで可能か

すべてを自生化する必要はない、問題は自生化の範囲だ

 

2020年11月09日

ビジネス倫理を問う:組織内の非倫理的行動をどう防ぐか

改めて気にかかる森友案件処理の杜撰さ

 

2020年11月06日

プラットフォーム独占がもたらすジャーナリズムの衰退

民主主義を死守するために何が必要なのか

 

2020年11月02日

 

【5】勉強しない大学生:内省力を鍛えよ

空気を読むだけで「個人」になれると誤解している日本人

 

2020年10月30日

パンデミックがデジタル課税を後押しする皮肉

税収確保に求められる新しい枠組み

 

2020年10月28日

哲学のない哀しい日本の「デジタル憲法」

IT基本法改正に深刻な人材難

 

2020年10月26日

ディファイ(DeFi)に注目せよ:変貌する世界の金融

銀行そのものがいらなくなるという極論さえ可能な時代へ

 

2020年10月22日

中国の「ネット・ナショナリズム」にどう対抗すべきなのか

デジタル空間でいま起きていること

 

2020年10月21日

ポストソヴィエト空間で何が起きているのか

権威主義的体制のもとでつづく政情不安

 

2020年10月16日

日本学術会議騒動にみるもう一つの違和感

「気高い嘘」への疑問

 

2020年10月14日

「教科書、原則デジタル化を」はおかしい

デジタル教科書は「ネット・バカ」を生み出すだけではないのか

 

2020年10月12日

ナゴルノ・カラバフ紛争の背後にトルコ

 

2020年10月06日

PEP規制の重要性:無知ほど怖いものはない

「傑出した公的役割をもつか、あるいは、そうした役割を委託された個人」による腐敗

 

2020年10月05日

「サイバー戦争」を考える

「抑止力」に傾斜する米国やイスラエル

 

2020年10月02日

バイデン擁護の偏向報道に喝

米国のジャーナリズムにみる「道徳的明快さ」不足

 

2020年10月01日

世界に広がる「ジジェクのパラドクス」:信頼から遠く離れた菅政権

「民主的蜂起の勢力」は「自由民主資本主義の理想」に決して追いつけない

 

2020年09月30日

「彼らは何を知っているのか」:ブラックライトで見てみよう

トラッキングを通じた情報収集から自分の身を守るには

 

2020年09月29日

暗号通貨をめぐる翻訳の混乱

「通貨」を嫌う主権国家 「すべてを疑いなさい」

 

2020年09月28日

【4】地方の腐敗は日本の腐敗

議員も市長も記者さえも「はりぼて」か

 

2020年09月25日

公僕から下僕へ:菅政権下で進む時代錯誤

日本の問題の核心は“public”の不在にある

 

2020年09月24日

ポスト5Gへの挑戦

不誠実な日本は軍事問題に触れず

 

2020年09月23日

深刻なディープフェイク問題を議論しよう

どうする? 周回遅れの日本の現状

 

2020年09月18日

菅政権によるデジタル・ガバメントは失敗する!?

政府をオープンなものにする発想に欠けた安倍政権を継承するのか

 

2020年09月17日

 

トルコ周辺海域での地政学的展開

天然ガスをめぐる攻防

 

2020年09月14日

アルゴリズムにも「監査」が必要だ

AIを動かすアルゴリズムは公平性を担保できているか

 

2020年09月11日

遅れる日本企業のサイバーセキュリティ対策

人材の不足は深刻化するばかり

 

2020年09月10日

台湾に学べ(2):ディスインフォメーション対策

フェイクニュース、情報工作を効果的に論破

 

2020年09月08日

米国政治を占うメルクマールはロビイストとの「距離」

バイデンの危うさ、そして菅義偉への疑念

 

2020年09月07日

プーチン支配の本質は「強権」

習近平や安倍晋三との共通点は「カリスマの欠如」

 

2020年09月04日

携帯電話 再び「ガラパゴス化」を許す反省なき腐敗構造

個人利用者の利便性を無視した通信政策が繰り返される

 

2020年09月02日

「意識高い系」の「デジタル・ビーガニズム」

ぜひ学校で教えてほしい米国家安全保障局の提言

 

2020年08月31日

【3】虐げられた女性たち

日本の女性の厳しい状況を是正しなければ男女共倒れに

 

2020年08月28日

市場規模2000億ドル超へ ゲームビジネスの今

アップルの収益の根幹を揺さぶる事態も

 

2020年08月27日

バイデン政権が誕生するとき自動車産業は?

日本のお粗末さがまたも浮き彫りに

 

2020年08月26日

TikTok規制議論に欠ける児童のプライバシー保護の視点

日本の法規制は決定的に遅れている

 

2020年08月25日

言葉と権力:「誰かと話すことは権力の問題になる」

権力の盛衰とともに変化する言葉に敏感であれ

 

2020年08月21日

ベラルーシの政情不安:プーチンの介入はあるか

「欧州唯一の独裁者」に政権交代の可能性

 

2020年08月19日

「道徳的明快さ」が求められるジャーナリズム

客観性、中立性よりも大切な価値から再出発せよ

 

2020年08月17日

台湾に学べ:日本の遅れたデジタル・ガバメント政策

「開かれた政府」をめざさない安倍政権の不誠実

 

2020年08月15日

eスポーツと自衛官募集:税金の無駄遣い

遊び感覚が軍事と結びつく「スポーツの再定義化」

 

2020年08月14日

火星探査にみる宇宙での米中覇権争奪

低地球周回軌道では、すでに「宇宙戦争」の端緒に

 

2020年08月13日

「モノプソニー=需要独占」が教える経済のいびつさ

労働市場とIT企業にもたらすゆがみ

 

2020年08月12日

中国の衛星測位システム「北斗」の全面稼働をどう評価すべきか

中国優位の構図を逆転できる可能性は

 

2020年08月11日

 

「米国を操ったソビエトスパイ」の教訓

渡辺惣樹『第二次世界大戦 アメリカの敗北』を読む

 

2020年08月10日

テレワーク推進を地方活性化に利用せよ

「箱もの」中心、企業重視ではなく個人への便宜供与が必要だ

 

2020年08月07日

デジタル課税問題のいま

日本政府も独自導入を急げ

 

2020年08月05日

1年以内に中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験へ

通貨決済がデジタル化で大きく変わろうとしている

 

2020年08月03日

【2】ニッポンの労組なんかいらない?

コロナ禍で変わる労働 「在宅勤務権」をどう確立するのか

 

2020年07月31日

地政学からみたワクチン開発

楽観報道の裏に政治性と情報操作の影

 

2020年07月29日

このままでは100%失敗する「行政手続きのデジタル化」

官僚の「テクノフォビア」を猛省せよ

 

2020年07月23日

インターネット投票への道

いまだ第一歩さえ踏み出せていない日本の現状

 

2020年07月21日

パンデミックで流行するeスポーツに「電通・経産省」の影

貴重な税金をカネ儲けのために使ってはならない

 

2020年07月17日

中印関係の悪化を地政学から解く

米国、ロシアもからんで様々な影響が

 

2020年07月15日

ビッグテックは解体できるか

超国家企業に対して高まる欧州からの圧力と技術革新

 

2020年07月13日

ロシアの憲法改正・国民投票の真実

あからさまな不正でしか権力を維持できないプーチン支配の「終わりの始まり」

 

2020年07月10日

オンライン留学の勧め:日本の大学なんかつまらない

世界中の優れた学者の授業を受けられるメリットを生かせ

 

2020年07月08日

「ミラーワールド」という未来からを「主権国家本位制」を斬る

 

2020年07月06日

米国の警察改革を日本への警鐘とせよ:顔認証システムの危険性

 

2020年07月01日

日本をベラルーシにしてはならない

権力にとりつかれたトップが、いかに困った事態を招くか

 

2020年07月01日

政治家が検察を使って露骨にすべてを支配する 「検察国家化」の悪夢

ロシアの現実を追いかける日本

 

2020年06月26日

重いプロバイダー責任:ネットワーク型インフラからみた理論的考察

利用者の側がプロバイダーのダブルスタンダードを見抜く力をもたなければならない

 

2020年06月19日

誹謗中傷だけではないもう一つの問題:新しい「検閲」

プロバイダーや政府の「権力」にどう対抗すべきなのか

 

2020年06月18日

中国のデジタル通貨実験:金融覇権への重大な一歩か

特許をもつ仕組みを外国に輸出し、金融制度への中国の影響力強化狙う

 

2020年06月17日

 

「モノの海洋」“Ocean of Things”とは何か

情報通信技術の発展と海洋国家日本の可能性

 

2020年06月10日

テレワークと文化的差異:「つながらない権利」VS監視

大部屋主義に基づく日本的伝統はどう変わるのか

 

2020年06月09日

ロボットに「電子人」という法的地位を認めるか

自然人や企業などにしか法的人格を認めてこなかった歴史が大きく変わろうとしている

 

2020年06月05日

金融支配をめざす中国の正念場

 

2020年06月04日

デジタル・トランスフォーメーション(DX)は世界の潮流

「システム2」思考の大切さを忘れずに

 

2020年06月02日

民間軍事会社(PMC)に注目せよ

規制をめざす国際的な取り組みもあるが日本はまったく無関心

 

2020年06月01日

今こそ「ベーシック・インカム」導入を唱えよ

アジェンダ設定による情報操作に気をつけて

 

2020年05月28日

ネット中立性とクラウド中立性

サイバー空間で時代を切り裂く「裂け目」

 

2020年05月21日

中国独自の最先端医療研究にみる「生-権力」への疑問

「ポスト近代化」の胎動がはじまっている

 

2020年05月19日

内省力を鍛え〝ネット・バカ〟の増殖を抑止せよ

心理的時間としての「コロナ時間」に向き合う

 

2020年05月18日

反グローバリズムを加速するコロナ陰謀論

徹底した透明性の確保と国家間の協力体制の整備が必要だ

 

2020年05月14日

テクノロジーの重要性に気づいてこなかった「マヌケ」な安倍政権

「アポカリプス」後の世界を読み解く

 

2020年05月12日

喫煙者は新型コロナに強い?

「専門家」を疑え COVID-19情報をめぐる難しい真偽判断

 

2020年05月11日

アベノマスクは「腐敗のマスク」か

人権問題としての腐敗のパンデミック

 

2020年05月01日

生態系中心主義に立脚したAI倫理は構築できるか

人間を理性的存在として特権化する「人間中心主義」の限界

 

2020年04月30日

世界の潮流としての人間中心主義批判

動物に「法的人格」を認める動きが続々

 

2020年04月28日

「AI倫理」を問う(下):人間中心主義からの脱却 

利便性や経済性だけを優先する判断基準をAI倫理に適用するのは間違いだ

 

2020年04月27日

「AI倫理」を問う(上):「気高い嘘」との対峙

AIを利用した権力は「全知全能」の存在に近づく

 

2020年04月27日

包括的な「出口戦略」を急げ:あまりにも「マヌケ」な安倍政権への要望

ロードマップを明示し、国民間の議論を重ねて協力に結びつけよ

 

2020年04月25日

北極海をめぐるいま ロシアの戦略と出遅れる日本

軍事・外交・経済で高まる戦略的重要性

 

2020年04月24日

 

5年に一度の再検討会議が延期されたNPT

発効50年、先が見通せなくなった核軍縮

 

2020年04月22日

「出口戦略」としての「免疫パスポート」

検討課題は多いが、それだけに喫緊の対応が必要だ

 

2020年04月16日

国際機関は権力闘争の場 WHOは「CHO」?

中国の覇権戦略に警戒せよ

 

2020年04月13日

コロナ対策 抗体検査を急げ

日本のお粗末な対応を是正するには、他国に学ぶしかない

 

2020年04月10日

感染症対策を国家が独占する悲劇

世界が教える国家による「腐敗」

 

2020年04月08日

コロナ禍で広がるWeb面接に問題はないか

AIによる感情認知の最前線

 

2020年04月06日

コロナ対策 「オンライン授業」はあだ花だ

 

2020年04月03日

感染経路の追跡アプリが世界で続々 そして日本は・・・

再論・キカイ音痴のマヌケな安倍政権

 

2020年04月01日

スマートフォンによる電子投票は実現しないのか

世界の潮流に遅れた日本 テクノフォビアを打ち倒せ

 

2020年03月30日

新型コロナ対策 日本の喫緊の課題は「ヘリコプターマネー」導入か

いよいよ永久国債の出番しかない?

 

2020年03月27日

封建時代を思わせる「キカイ」音痴で「マヌケ」な安倍政権

このままでは日本全体が沈没しかねない

 

2020年03月25日

新型コロナ禍で考えた「ソーシャル・ディスタンシング」

社会、会社、個人の関係をどう空間的に認識するか

 

2020年03月23日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と陰謀論

蔓延を防ぐカギは教育と貧困対策、そして「信頼の醸成」だ

 

2020年03月21日

「オンライン診療」支援を阻止する自民・医師会

テクノフォビアを脱却して国民の命を守れ

 

2020年03月19日

米中ロの利害が交錯する中央アジア

日本にも中長期にわたる確固とした戦略が必要だ

 

2020年03月13日

「神」に近づくプーチン 2036年まで大統領を継続へ

憲法さえも自分の好き勝手に変更する傍若無人

 

2020年03月12日

新型コロナ対策 オンライン診療を推進せよ

患者のニーズに消極的な日本医師会

 

2020年03月08日

新型コロナウイルスに揺さぶられる憲法

法からコードへ アーキテクチャがルールを強いる

 

2020年03月06日

監視社会・中国と新型コロナウイルス対策

日本に生かせる教訓は

 

2020年03月02日

「サブスク」が世界を変える

「所有=法律」から「利用=コード」へ

 

2020年02月24日

 

ロシアのスパイのやり口

FSBに拘束された経験者が語る「真実」

 

2020年02月18日

『ロシア的人間』からみた「プーチン3.0」の本質

「服従」をテコに地上に踏みとどまろうとする生き方

 

2020年02月14日

地政学からみた海底ケーブル

インターネット空間をめぐる覇権争い

 

2020年02月11日

「プーチン3.0」を展望する

ゴスソヴィエトを通じた新しい統治をめざすか

 

2020年02月04日

「君たちはどう働くか」

世界のビジネス潮流に敏感であれ

 

2020年01月31日

「働きたいけれども働けない者は食べてもよい」

ベーシック・インカムの本質はこれだ

 

2020年01月29日

たかが絵文字、されど絵文字 その政治問題化

ユニコードに登録された国旗とされない国旗

 

2020年01月23日

「デジタルな死」を語ろう

サイバー空間とリアル空間が融合する時代の死後の人権

 

2020年01月18日

出遅れる日本のプライバシー保護

惨憺たる「意識低い系」が多すぎる

 

2020年01月12日

東京五輪を前に売買春問題を語ろう

インターネットの普及が変えた世界の性ビジネス事情

 

2020年01月06日

国家と時間 協定世界時(UTC)を導入せよ

「時差」は絶対的なものでは、決してない

 

2020年01月01日

 

 

思えば、ずいぶんとたくさんの問題を論じてきました。そのなかでも、もっとも腹立たしいのは安倍晋三のことです。

 

Look Abe up!

試しに「look abe up」でグーグル検索をしてもらうと、21世紀龍馬会のサイトで紹介した、わたしの二つの論考が最初に表示されます。まず、「Lock Abe up!:「桜を見る会」事件で」(https://www.21cryomakai.com/%E9%9B%91%E6%84%9F/840/)、そして「いまこそLock Abe up!:Dishonest安倍のひどさ」(https://www.21cryomakai.com/%E9%9B%91%E6%84%9F/879/)です。

安倍のような輩を政治家に選出した山口県民は自らの不明を恥じるべきでしょう。もっと言えば、桜を見る会の前夜祭および桜を見る会で利益供与を受けた収賄という罪の重さについてよく考えるべきでしょう。さらに、こうした連中を罪に問えない検察は自らの忖度を恥じるべきです。もちろん、安倍を公職選挙法違反で立件しようとしない検察は批判されるべきであり、「法のもとの平等」という大原則を踏みにじってしまったことは万死に値すると思うべきです。

安倍は意味もわからずに何度も繰り返してきた「法の支配」(rule of law)が日本において機能していない現実はあまりにもかなしい出来事と言わなければなりません。

2020年12月28日付の「毎日新聞」に文筆家平川克美へのインタビュー記事(https://mainichi.jp/articles/20201226/k00/00m/040/270000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20201227)が掲載されています。そこに、つぎのように記されています。

 「法が法として、国家が国家として、あるいは民主主義が民主主義として成立して機能していくためには、人々がこれらを信頼し、「成立している」と考えることが不可欠です。その信頼を担保しているのが「事実」です。安倍氏は事実が事実として人々に共有され、人々の代表である政治家が事実に基づいて判断し、法と正義にのっとって、行政を動かしていく、というこの民主主義の根幹を破壊しました。」

 「法ばかりではなく、国家の諸制度は人々の信頼に基づいて成り立っているわけです。その信頼を支える「事実」が実はウソだった、ウソをついてもいいんだ、ということになれば、私たちは一体何を支えとして社会を成り立たせていくのか。これまでは私たちは、国は法と正義の下で運営されている、と信じてきました。その信頼が失われた。このことの重大さに、私たちは本当に気づいているでしょうか。司法の判断とは別に、安倍氏が制度への信頼を失わせた政治的・道義的責任は厳しく問われるべきです。」

そして、「あの人(安倍晋三:引用者註)は保守政治家であるかどうか以前に、そもそも政治家になってはいけない人物だったのではないですか」と結論づけています。

出来の悪かった晋三を政治家にした親だけなく、ぼんくらであっても政治家にさせた取り巻き、そして、こんなぼんくらに投票してきた山口県民、さらに、こんなぼんくらを支持してきた自民党議員にまで腹が立ちます。

何より心配なのは、事実さえ事実と受け止めようとしない安倍晋三の生きざまがあたえる悪影響です。こんな最低・最悪の人物であっても、罪に問われないければ、同じように生きてなにが悪いと開き直る人たちが増えてしまうのではないかと懸念されます。

若者よ、政治家に怒れ!

わたしは授業で、「政治家を見たら、泥棒と思え」と教えています。このとき、対象となる政治家は主に自民党の議員ですが、立憲民主党や共産党の議員であっても、なかにはとんでもない奴がいると、わたしは思っています。いずれにしても、ろくでもない輩が政治家をやっている現実に腹が立ちます。

こんな汚い政治を糺すには、選挙制度を改正するなど、さまざまな制度変更しなければなりません。しかし、現実にはそうした制度変更を「泥棒ばかり」の国会が認めるようには思えません。

本当は、目を刺された民である国民があまりにもひどいからこそ、安倍晋三や麻生太郎といったろくでもない輩を議員にしているのです。国民はもっと政治に関心をもたなければなりません。

 

財政破綻に期待せざるをえないという逆説

逆説的に言えば、もう財政破綻に期待するしかないように思います。国債返済が不能というリスケが起こり、日本の経済運営が破綻することで、日本国民全体が大きな被害を受けるという「現実」に直面しないかぎり、安倍の行ってきたアベノミクスの正体を暴くことはできないでしょう。日銀が国債や株式を購入して買い支えている実態を知れば、それが経済を大きく歪め、問題を将来に先送りしているだけであることにだれもが気づくはずです。

この膨大に膨れ上がってしまった国民に背負わされた負債を返済しなければならないのは将来の日本国民です。その過程で、多くの国民が生活苦に陥り、自殺に追い込まれたり、医療さえろくに受けられなくなったりするでしょう。

にもかかわらず、安倍のような世襲政治家がのうのうと偉そうな顔をして嘘をつきまくっているとすれば、もう日本は終わりです。菅義偉や二階俊博が政治家をやっていること自体が間違いなのです。政治は「自分の権力」や「自分の儲け」のためにあるのではありません。

ただ、財政破綻くらいの大打撃を受けなければ、大多数の国民は自民党政治の悪辣さに気づかないのではないでしょうか。こうした大ショックを前提に、日本の政治制度を抜本的に変える準備をいまから進めておくことが大切であると、わたしは思っています。

そのための第一弾として、2021年1月には、「論座」で、「「移行期正義」が教えてくれること」という論稿を紹介しようと思っています。少しずつですが、準備を進めたいと思います。乞うご期待です。

 

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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