エプスタイン文書が明らかにした伊藤穣一の仮面を剥ぐ:日本政府の倫理観を追及せよ NYTは必読だ

A「2月26日付のNYTを読んだかい?」

B「「日本の政府高官らが、伊藤穰一氏が主導する技術・起業支援プロジェクトを支援している。しかし同氏のジェフリー・エプスタインとの関わりが、プロジェクト立ち上げの妨げとなる恐れがある。」というサブタイトルのついた記事のことだね。」

A「そう。ひどいね。一番驚いたのは、つぎの記述だ。

   「最近公開された電子メールと飛行記録によれば、伊藤氏が2013年と2014年に少なくとも5回、エプスタイン氏の私有島への訪問を計画または実行したことが詳細に記されている。2017年、MITを辞任する2年前、伊藤氏はエプスタイン氏に宛てた書簡で、ハリケーン・イルマの被害を受けた彼の不動産が無事であることを願っていると記した。別のやり取りでは、エプスタイン氏が冗談めかして「小さなジェフリーナ(伊藤氏の赤ん坊)」がもう生まれたかと尋ねている。」

B「最低最悪だね。ぼくが「現代ビジネス」の記事「エプスタイン文書がぶち壊してしまった「スキャンダルまみれのリベラル派」の偽善」に書いたように、エプスタイン自身が法的手続きの対象となったのは2005年のことで、億万長者の性的虐待を告発した14歳の少女の証言に基づいて、フロリダ警察が捜査を開始した。後に、そのような少女が何十人もいたことが判明する。集められた証拠は、エプスタインを60件の暴力、売春の勧誘、人身売買の組織化で告発するのに十分なものだった。

だが、2007年に当時のアレックス・アコスタ連邦検事との司法取引の一環として、エプスタインは州から直接、より軽い罪状で有罪(売春勧誘罪による18カ月の服役)を認め、郡刑務所にわずか13カ月間服役しただけだった。この取引によってエプスタインは連邦裁判を避けることができたため、被害者の多くは結局、証言に呼ばれることすらなかった。だが、「ニューヨークタイムズ」(NYT)は2008年7月1日付でエプスタインについて報道し、多少なりともエプスタインの悪事が暴露された。

エプスタインは2019年7月に再逮捕され、8月には奇妙な状況下で、マンハッタンの連邦拘置所の独房で死亡しているのが発見された。刑事事件は終結したが、彼の長年の仲間であり友人ギレーヌ・マクスウェルだけが処罰された。2021年、彼女は10代の若者と若い女性の人身売買ネットワークを組織するためにエプスタインを援助した罪で有罪となり、懲役20年の判決を受けた。

こうした事実があるにもかかわらず、伊藤は、「2013年から―エプスタイン氏がフロリダ州で未成年者への売春勧誘で有罪判決を受けたおよそ5年後―伊藤氏はエプスタイン氏と頻繁に会い、金融業者は伊藤氏のベンチャー事業に何度も資金を提供した」とNYTは書いている。さらに、「2019年の『ニューヨーカー』誌の記事で、伊藤氏がエプスタイン氏から自分の研究室に寄せられた寄付を隠すためにとった措置が紹介された後、伊藤氏はMITを辞職した」とある。

NYTは、「伊藤氏とエプスタイン氏は長年にわたり4,000通以上のメールを交換していた。メールからは、伊藤氏がエプスタイン氏のカリブ海の私有島を頻繁に訪問していた事実が明らかになっており、両者の親密さは伊藤氏が娘の名前を「ジェフリーナ」と名付ける冗談を交わすほどだった」とも書いてあるね。」

A「たしか、君は伊藤に厳しかったね。」

B「そう。2025年12月4日付で「現代ビジネス」に公開した拙稿「エプスタイン少女売春文書があぶり出した「世界的学者たち」がヤバすぎる!」には、「私自身は、2021年8月16日付で「論座」に公開した拙稿「デジタル庁事務方トップ人事に大いなる疑問符:『不適切な人物』に頼る不安」のなかで、エプスタインのMITへの寄付が疑念を招き、MITメディアラボ所長から辞職に追い込まれた伊藤穣一を、日本政府のデジタル庁の事務方トップ「デジタル監」に充てようとする人事を批判したことがある」と書いておいた。さらに、「つまり、今回の文書公開以前から、伊藤とエプスタインとの関係はすでに知られていた(詳しくは拙稿「「知られざる地政学」連載[103]エプスタイン:権力関係を考察するためのヒント」[]を参照)」と付け加えておいたよ。」

A「それなのに、日本政府は伊藤と組んで「グローバル・スタートアップ・キャンパス・イニシアチブ」なるものを推進してきたと、NYTは書いているね。「今後数ヶ月以内に、日本政府はグローバル・スタートアップ・キャンパス・イニシアチブとして知られるこのプロジェクトを法人として認可するかどうかを決定する」とも書かれている。」

B「こんなどうしようもない男と組むなんて、日本政府は何を考えているんだろうか。NYTは、「起業家の伊藤穰一は、エプスタイン氏とのつながりで集めた数百万ドルを隠そうとしたことが暴露され、2019年にマサチューセッツ工科大学の著名な役職を辞任した」とも書いている。

さらに、「伊藤氏は、高市早苗首相とその側近が主導する政府プロジェクトの推進を担っている。政府の戦略的優先課題であるこのプロジェクトには4億ドル以上の公的資金が投入され、日米のトップ大学と連携して東京にスタートアップ拠点の創設を目指す」、とNYTは指摘している。カネが盗まれないかどうか、心配だね。」

A「それだけではない。伊藤は千葉工業大学学長を務めている。これって、少女買春の疑いのある人物が大学のトップに就いているってことだね。」

B「文部科学省は、千葉工業大学の大学としての認可をどうするか、大至急検討すべきだろうね。とても放置できない大問題だから。」

A「国会で徹底的に追求すべきだろう。日本政府の倫理観が問われているからね。」

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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