自治体は「マヌケ」そのもの:ワクチン接種方法をめぐって

まず、ゴールデンウィークにかけて、「反腐敗策の四つの径路:周回遅れの日本」、「広告業界で起きている変化について:プライバシー保護に関心を!」、「「ワシントン・コンセンサス」の消滅と新しい「ワシントン・コンセンサス」」、「AI規制の必要性:EUの提案をめぐって」、「腐敗防止と安全保障を結びつけるバイデン政権:「武器化された腐敗」に立ち向かう」、「ニッポン不全【11】 公共性への無関心について:「国民安全保障国家」の前に取り組むべき根本問題」(いずれも仮題)を「論座」に掲載する予定です。

こんな事情から、まいどのことですが、このサイトへの掲載が遅れていました。

 

高知市でのワクチン接種について

今回、書いてみたいのは、地方自治体のワクチン接種方法をめぐる「マヌケさ」についてです。わたしが住んでいる高知市でも、65歳以上への新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、ワクチン接種の案内がスタートしました。

わたしのもとにも、「新型コロナウイルス予防接種権 在中」という手紙が届きました。ところが、いつから接種会場の予約がはじまるのかは書かれていません。実際には、4月23日から予約受付がウェブ予約と電話予約という方法で開始されました。

ところが、毎日新聞(https://mainichi.jp/articles/20210424/k00/00m/040/090000c)は下記のように伝えています。

「市によると、午前9時の開始に合わせてネットのアクセスが殺到し、システムの想定を上回った。10時半ごろから状況は改善したが予約の確定は遅れ続けてしまったという。抜本的な対応が必要と判断し、午後2時半にシステムを停止し、受け付けを中止した。

 市役所1階にはネットに不慣れな人に向け、職員がパソコンで予約を支援する特設会場を設置。午前9時前には整理券600枚以上がさばけ、長蛇の列ができた。予約開始時刻が過ぎても列が進まないため、「いつまで待てばいいのか」と職員に詰め寄る人もいた。

 高知市内で対象となる一般高齢者は約9万4000人。5月末までに接種する2万4000人分の予約を受け付けるが、初日だけで4割超にあたる1万375人分の予約が確定した。特設会場には約2000人が訪れたが、予約できたのは330人にとどまったという。」

 

公務員の無能

わたしはというと、そもそもこんな騒ぎを知りませんでした。忙しいわたしは、知っていたとしても、何もしなかったでしょう。ネット予約が簡単にできるのであれば、予約しようとしたかもしれませんが、すぐに利用できなくなってしまった以上、あきらめるしかありません。

こうした事態から痛感するのは、高知市役所の公務員の無能です。はっきり言えば、「マヌケ」なのです。ネット予約がうまくゆかないことくらい、こうした予約殺到による困難を知っている業者に聞けば、最初からわかりきった話です。

欧米の事情から判断すると、ランダム抽出に基づく郵送という方法がもっともうまくゆく方法ではないかと思われます。対象者全員に番号をつけ、予約対象者2万4000人のうち、8000人ずつ3組に分けて乱数による抽出を行い、選ばれた人に案内を送ればいいのです(この様子をネット配信すれば、透明性が確保できます)。同時に、予備として、1000人、500人、300人のように、8000人よりも多い人に数の案内書を送付することで、接種を希望しない人が出ることに対応すればいいことになります。微調整については、暫定予約とし、当日、会場に来てもらえば、投与可能かもしれないとすればいい。

こうすれば、ネット予約や電話予約が混乱する事態にはならなかったに違いありません。

 

ワクチンのあまりが心配

もうすぐ「論座」に「ドイツが教える日本で予想されるワクチンをめぐる不正と混乱:「悪い奴ら」への対策を急げ」という拙稿が掲載されます。高知市の現実を見ると、きっと不正にワクチン接種をしようという輩がいるに違いないと思います。

今後、ワクチン接種が広がれば、必ず不正接種問題が浮上するはずです。マスメディアは最大限、こうした不正に目を凝らすべきでしょう。

それだけはありません。ワクチン接種予約でも不正があるかもしれません。たとえば、岡崎誠也なる高知市の市長はすでに予約済みらしい(この点については、24日のKUTVの報道に基づいていましたが、25日、KUTVはこの報道が間違いであったと訂正しました。ネット予約を試みたが、うまくゆかなかったとのことでした)。なぜか。どうやって、予約したのでしょうか。市長たる者、最後の最後に接種するくらいの態度をみせてほしいものですが、人間のさもしさ、品格の欠如がよくわかる事態となっています。そもそも、この人は公文書改竄を平然とやってのけた人物で、わたしに言わせれば、「悪人」です。こんな人物を市長に選ぶ高知市民もどうかしていると言わざるをえません。こんな輩だからこそ、自分勝手な振る舞いができるのでしょうね(ここまでの記述は岡崎の「予約済み」情報に基づいて書いたものです。これが事実でないとすれば、一部書き直したほうがいいかもしれませんが、ここでは、最初に書いたものをそのまま掲載しておきます)。

 

政治不信と「洗濯」

わたしは国家を信じていません。自治体も信じていません。政治家も公務員も信頼していません。ろくでもない奴ばかりに接してきたからですが、そうした過去の経験が彼らへの不信感につながっています。その大元には、政治不信があります。

こうした状況だからこそ、「洗濯」が必要なのです。しかし、洗濯すべき対象が多すぎて、どうしたいいのかが難しい。そんな想いがつのります。

 

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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