今夏読んだ本について

今夏読んだ本について このサイトで多くの本を読むことを推奨しました。ここでは、わたし自身はどんな本を今夏に読んだかを紹介してみたいと思います。自分の手で選んだものもあれば、贈呈されたものもあります。『潮』に書評を書くよう・・・

「デジタル全体主義」VS「デジタル資本主義」:新しい地政学に向けて

「デジタル全体主義」VS「デジタル資本主義」:新しい地政学に向けて 塩原 俊彦   はじめに 「境界」を探る研究は空間そのものの「裂け目」にも関心を向けるべきである(1)。筆者はすでに『境界研究』において、拙稿・・・

『ラディカルズ』

『ラディカルズ』 学生諸君には、夏休みにぜひともジェイミー・バートレット著『ラディカルズ:世界を塗り替える〈過激な人たち〉』(双葉社、2019年)を読んでほしいと思います。ついでに、8月に発売される拙著『サイバー空間にお・・・

政治の笑止千万

政治の笑止千万   「れいわ新選組」の比例区大勝を予測しましたが、残念ながら大勝とまではいかなかったようですね。わたしは、政党交付金の対象となるための得票率2%をクリアするだけでなく、山本太郎を含む3人の当選を・・・

「れいわ新選組」の比例区大勝および「オヴァートンの窓」と「パソキフィケーション」:『ラディカルズ』を読む大切さ

「れいわ新選組」の比例区大勝および「オヴァートンの窓」と「パソキフィケーション」:『ラディカルズ』を読む大切さ 期待を込めて、「れいわ新選組」の比例区大勝を予測したいと思います(もしそうならなければ、日本人の多くがいまだ・・・

「ビッグ・アザー」, 「デジタル・マシーン」ほか:「恋のスベスベマンジュウガニ」の替え歌つき

「ビッグ・アザー」, 「デジタル・マシーン」ほか:「恋のスベスベマンジュウガニ」の替え歌つき セイント・ヴィンセントの「政権の腐敗」という日本語のリフレインから始まるMasseductionという曲の存在(2017年)を・・・

「裁かれざるは悪人のみ」

「裁かれざるは悪人のみ」   2018年7月4日に、「ロシア映画の勧め」をアップロードしました。そのなかで、アンドレイ・ズヴャギンツェフ監督の「裁かれるは善人のみ」という作品を観るように勧められた話を紹介しまし・・・

信頼の再論

信頼の再論   信頼について再論してみたい。フランシス・フクヤマは、信頼が個々人のアイデンティティ(自己認識)と深くかかわっている点に注目して、アイデンティティを感じるには、①他者に認証されるという渇望、②内側・・・

「信頼」をめぐって

「信頼」をめぐって   8月に出版する『サイバー空間における覇権争奪』(社会評論社)のなかで、「神信頼」、「人間信頼」、「国家信頼」、「マシーン信頼」への変遷についてのべている。紙幅の関係で、十分な論理展開を深・・・

ホモ・サケル、サバルタン、そして「デジタル資本主義」と「デジタル全体主義」のいま

ホモ・サケル、サバルタン、そして「デジタル資本主義」と「デジタル全体主義」のいま   やや難しい話をしたい。まず、「ホモ・サケル」について語ろう。以下にのべることは、拙著『官僚の世界史』(社会評論社, 2016・・・

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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